2021.01.24 12:12
- #映画まとめ
2020.11.14 05:05
DUNEを観たことはあるだろうか。そう、1984年版のデヴィッド・リンチ監督、カイル・マクラクラン主演のアレだ。この映画に関しては作品それ自体よりも作品まつわるエピソードが先行して語られてきた。公開前も公開後も映画としてのDUNEは特異な運命に見舞われてきたのだ。
そんなDUNEが2020年、スクリーンに帰ってくる。公開までに、これまでDUNEに何が起こってきたかをおさらいしておこう。
シャダム4世の治める広大な宇宙帝国。長寿のためと宇宙旅行に必須のスパイス、メランジの覇権争いに巻き込まれ、アトレイデス家はハルコネン家の領地にしてスパイスの唯一の原産惑星であるアラキスの領事として就任することになります。巨大な虫が住まい、一面砂漠が広がる、アラキスの別名はデューンと言いました。デューンの民フレメンはいつか必ず救世主が現れ、支配からこの土地を解き放ち、惑星を緑豊かな地に変えてくれると信じていました。
映画ウォッチ
引用:ecranlarge
アレハンドロ・ホドロフスキーはDUNEを撮ろうとした。詳細の説明は企画から頓挫するまでを描いたドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』に譲るが、皇帝役にサルバドール・ダリを抜擢し、出演時間一分につき10万ドルという契約を交わしたエピソードはあまりにも強烈だ。 ピンク・フロイドをBGMにダリが黄金の便座に座るDUNEを観る機会は残念ながら我々には二度と訪れない。
引用:unwinnable
ホドロフスキーのDUNEが頓挫した後、代わりに雇われたのはリドリー・スコットだった。しかし、制作が遅々として進まず、また兄弟を亡くしたショックから監督の座をリンチに譲ることになった。
引用:アイビジョンダイレクト
『DUNE 砂の惑星』は優れた映画だろうか?答えは間違いなくイエスだ。確かにセリフの半分以上がささやき声で交わされるこの映画はかなりユニークであり、
人によっては受けつけないかもしれない。それでも依然としてこの映画が優れたSF超大作であることは確かだが、ほぼ同時期に公開された『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』と比肩する映画だろうか?
その答えがノーであることが、今日のDUNEの不人気さとこの映画の知名度の低さに影響していることは間違いない。最近Netflixでも観れるようになったので、ぜひチェックしておこう。
引用:Wired
ついに2020年、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴを監督に、主演を『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメに据えてDUNEがスクリーンに帰ってくる。
リドリー・スコットの撮り損ねた映画をヴィルヌーヴが撮ることは皮肉と言うべきだろうか。本作は二部制となるようだ。新しいDUNEの成功を我々SFファンは願うべきだろうか、
それとも二の舞いと言うある種の様式美に期待するべきだろうか。