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Netfilx作品『ブラック・ミラー』のファンを驚愕させたロボットメーカー、ボストン・ダイナミクス社がつくる未来

2020.11.25 06:06

  • #ロボット
目次

1. ボストン・ダイナミクス社の"ロボット犬" SPOT

2.『ブラック・ミラー』のファンがSPOTに驚愕する理由

3. SPOTの開発元、ボストン・ダイナミクス社の行方


ボストン・ダイナミクス社の"ロボット犬" SPOT

ボストン・ダイナミクス社は、産業用のロボットを開発するアメリカ合衆国の企業だ。

AtlasやHandleなどこれまでに様々なロボットを開発しているが、中でも有名は製品は、SPOTと呼ばれる四足歩行の"ロボット犬"だろう。

SPOT の解説に関しては、以下の動画を観てもらいたい。



足場の悪さを物ともせず、何度倒れても立ち上がるSPOTだが、とある理由からNetfilxで公開されている『ブラック・ミラー』のファンを驚かせている。


『ブラック・ミラー』のファンがSPOTに驚愕する理由

『ブラック・ミラー』シーズン4 第5話『メタルヘッド』には、「イヌ」と呼ばれる殺人ロボットが登場する。物語の舞台は、「イヌ」が生き残った人間を執拗に追い回す世紀末な世界。

『ブラック・ミラー』のファンいわく、この「イヌ」がSPOTそっくりなのだという。


metalhead dog

引用元: artofvfx.com


たしかに、「生物的な動き」をする点や「倒れても執拗に起き上がる」点で、両者は非常に似通っていると言える。


しかし、安心してほしい。

現在SPOTは、チェルノブイリ原子力発電所事故の立ち入り禁止区域での歩行実験や、電力設備の巡視作業、石油現場でのガス漏れ点検など、人類をサポートする役割を担ってくれている。


......今のところは。


また、SPOTは企業のみならず一般販売もされており、価格は7万4500ドル(約802万円)だ。

現在、アメリカ国内向けのみの販売となっているため、残念ながら日本での購入はできない。


SPOTの開発元、ボストン・ダイナミクス社の行方

spot

引用元: extremetech.com


1992年創立のボストン・ダイナミクス社は、2013年12月13日にロボティクスプロジェクト推進のため、Google社に買収された。


しかし2016年3月、Googleは収益が期待できないことから売却を検討し、これに対してソフトバンクグループがボストン・ダイナミクス社を買収することを発表。


結果、2017年6月から現在まで、ボストン・ダイナミクス社はソフトバンクグループの子会社となっている。


だが、2020年11月、ソフトバンクグループはボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却する方針を示していることが判明した。現時点では最終決定がなされておらず、取引が不成立で終わることもあるとそうだが、売却の理由としてはGoogleと同じく「現時点で利益を生み出せていない」点だという。


はたして人類はSPOTを上手く活用することができるのか、あるいはその先に『ブラック・ミラー』のような未来が待っているのか。

今後のボストン・ダイナミクス社の動向に目が離せない。